千葉県八街市「大切な人へ贈るこだわり野菜vegewonder」小山 直樹さん
来月11月4日(祝)開催のイベント『巻寿司お楽しみ会!〜秋の節分に向けて』・第二部「生産者さん推しのその食材、巻かせてください!」で使わせて頂く食材の生産者さんをご紹介していくシリーズ、まだまだ続きます!本日は第六回目です。
千葉県八街市。
八街というと、有名なのが落花生ですよね。
実際に八街へ行くと、あちこちに落花生専門店がありました。
落花生ってカラカラに乾燥した、おつまみになるピーナッツを思い浮かべますが、
茹でた生落花生もまた美味しいのですねー!
生の落花生自体、目にする機会がほとんどないのですが、
茹でた柔らかく温かい落花生は、私にとっては目にも口にも新しく、衝撃!!でした。
この食べ方は、八街在住の小山
直樹(小山直樹)さんに教えて頂きました。
小山さんは「大切な人へ贈るこだわり野菜vegewonder」という素敵な名前で主に落花生とニンジンを作っていらっしゃいます。
落花生の中でも「おおまさり」という品種の落花生は、名前の通り、とても大きい落花生です。
通常の2倍くらいのサイズで、しっかり豆の甘みを感じられる落花生です。
このおおまさり、茹でると本当に美味しい!!
また、育てていらっしゃるニンジンの品種は「ひとみ」。
オレンジ色に赤を足したような鮮やかな色をしたひとみは、甘みが強く、ジュースにも最適。色が濃い分、栄養価も高いそうです。
小山さんの畑は広大。ここに作物がわさわさと実る様子を想像するのは、美しい光景もさることながら、ものすごい安心感というか・・心穏やかになるひと時です。
でも何度も自然災害が襲いました。
9月に千葉を襲った台風15号は、八街にも甚大な爪痕を残し、小山さんの畑も被害を受けました。
育ち始めたニンジンの3割が流され、長引く停電により、貯蔵庫のニンジン400キロは全滅してしまいました。
落花生こそ大きな被害がなかったものの、その後の台風19号もあり、さらに先日10月25日の豪雨で街が浸水しました。
私は前日の24日、小山さんに会いに八街へ行っていたので、通ってきた道路が海となっていたのをニュースで見たときは、ショックだったし、本当に心配でした。
小山さんは25日は東京の大崎で「ポケマル収穫祭」にマルシェ出店されていたのを知っていたので、私はさすがに途中で地元に帰られたかなと思い、帰りの道中を心配していました。
でも、後から、雨風に吹かれながらも閉店まで店頭に立ち続けたと聞きました。
以下、ポケットマルシェ創始者 高橋博之さんのFB投稿より抜粋させて頂きました小山さんの言葉です。
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「台風15号の被害で売り上げの3割が吹き飛んだ。でもかけたコストは変わらない。そして一年待たないと作付けすらできない。だから運転資金に困っている。寄付などで一時的に支援してもらえるのもありがたいが、売るものがないのにお金だけもらうのも気が引ける。根本的に問われているのは、こういう災害を乗り越えるために必要な経済的余力を持てないまま自転車操業に追われている日常の農業のあり方。ここを変えないと。だからこうして直接、消費者に生産物の価値を伝え、適正価格で買ってもらえるような関係を日常からつくって体力をつけていくことが大事だと思っている。」(小山直樹さんより)
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『生産物の価値』
どこを見ても売られている生産物は安すぎると、私は思います。
野菜、魚、肉、加工品・・食べ物だけではありません。衣料品だってそう、もっと言うなら送料だってそう。
私たち消費者は価値を知って適正価格で買うことこそ、生産者さんに対して感謝の気持ちを伝える第一歩だと思います。
そして食べたら、ごちそうさまでした、と伝えられるとより良いですよね!
小山さんの「おおまさり」
今期出荷分の最後の貴重なものを分けて頂きました。
また、小山さんのニンジン「ひとみ」も巻かせて頂こうと思います。「ひとみちゃん巻き」と名付けます。
みんなで食べて小山さんに感謝するとともに、この2ヶ月足らずの間に2度3度と被災した千葉を応援しましょう!
今回のイベントでは、参加される皆様に会費+100円の寄付をお願いしております。
会場となっております「箕と環」オーナー川野さんからご縁を頂き、昨年夏、千葉県いすみ市のみなさんに大変お世話になったこともあり、私個人の勝手な思いとなりますが、千葉県を応援したいと思っての企画です。集まった寄付金の行き先は、川野さんともご相談させて頂きながら決めたいと思います。後日、皆様にご報告させて頂きますのでよろしくお願いいたします。
(Facebookの記事ではより多くの写真を見ることができます。)